離婚原因の1位はずばり夫婦の「価値観の違い」です。
中でもお金に対する価値観の違いは最も深刻なものです。
結婚前は自分で稼いだお金をどう使おうと自由でした。
しかし、結婚するということは生計を共にすることですので、夫婦のお金を合わせて一緒に管理していくようになるのが自然の流れです。
また、結婚すると結婚式をはじめ新居への引っ越しや子育てなどまとまったお金が必要になるイベントが次々と続きます。
お金の価値観が違うとその度にぶつかって言い争うようになることは目に見えています。
今回はそんな価値観の違いから生まれる問題を解決し、夫婦生活をスムーズに送るコツをお伝えしましょう。
そもそも価値観はどうして生まれるのでしょうか
価値観と言うのは人が生まれてから成長していく中で、周りの環境によって育まれていくものです。
どういった価値観が優れていて、どういった価値観が劣っているのかという優劣のつくものではありません。
誰1人として育ってきた環境が同じではないので、価値観に違いが生まれるのは当然です。
価値観が違うということを理解し合うことから始まる
あなたとパートナーの間だけではなく、たとえ親子や兄弟間であっても価値観の違いはあって当然です。
しかし価値観が違うから揉めるのも当然で、それは避けられないことだというわけではありません。
例え価値観が違っても揉めないためには、ズバリ「お互いの価値観を理解しようと努める」ことが大切です。
確かに自分と違う価値観を受け入れるのは難しく、ことさらお金の問題となると生活に直接関わってきますのでそう簡単に受け入れることはできません。
しかし、受け入れられないと決めつけるのではなく、相手がどうしてそのような価値観を持っているのかという理由を聞き、それを理解しようと努めることで妥協点が見えてくると思います。
例えば、あなたは購買欲が高く俗にいう「浪費家」であったとします。
そして彼は正反対の「倹約家」だったとします。
まず、あなたは彼になぜ自分は買い物がしたいのか、何にお金を使うことに重きをおいているのかを丁寧に説明してください。
買い物をすることでストレスを解消させていることや、日常生活に支障がない範囲で買い物をする意志を伝えるなどして相手に納得してもらえるように話してみてください。
自分の価値観を話したら今度は彼に倹約をしたい理由を聞いてみてください。
もしかしたらあなたのために早くマイホームを建てたいのかもしれません。
もしくはただ単純に貯金が趣味なのかもしれません。
そしてお互いの価値観の理由が判明したら、現状のライフスタイルに悪影響を及ぼさない程度であれば、認め合うことを約束しましょう。
お金の管理は正直に行うべきです
多くのカップルが結婚後は夫婦で家計を一つにまとめます。
しかし相手の価値観を理解しているがゆえに、その価値観に沿わないものにお金を使ったときに、それを悟られないようにとパートナーに隠すカップルも見られます。
実はこれが大問題。
相手の機嫌を損なわないようにと気を使っての行動や揉め事を避けるための行動であったとしても、隠し事をすると多くの場合後々まずいことになります。
隠し事をしているというのは後ろめたさを感じることですし、それが見つかった時には取り返しのつかない溝が二人の間に出来てしまうことも想像に難くありません。
そのため、相手に対して多少後ろめたさを感じるお金の使い道でも正直にパートナーに話すように努めるべきです。
些細な問題にはこだわらない
お金の価値観に関しては理解に努めることが一番大切だと話してきました。
しかし小さなことは気にしないという姿勢も大切です。
例えばパートナーのコンビニでの無駄使いに見えるお金の使い方が気になる!
セール品しか買わない生活はケチくさくてみっともない!
このように日常で繰り返されるちょっとしたお金の使い方はいわば癖のようなものですね。
それらをいちいち毎回指摘し理由を尋ねるようなことをしていると、理由を尋ねる方も答える方もげんなりしてくるでしょう。
思い切って小さいことであればあきらめるという選択をしましょう。
けんかや揉め事を繰り返しながらもなんだかんだとうまくいっている熟年カップルは、このあきらめという姿勢がうまく機能しています。
まとめ
人が複数いれば価値観の違いは必ず生まれます。
どんなに好きあっているカップルの間にも必ずあるものです。
どうして価値観が違うのだろう?と価値観が違うことへの理由を求めたり、私たちは相性が良くないのではないか?と関係を否定したりするのはもうやめましょう。
価値観が違うのは当然なのだから、まずはお互いの価値観を知り、理解し、2人が納得する妥協点を見つけることからスタートしましょう。
相手の価値観を知りお互いに理解することは、相手を認めるだけでなく今まで自分の中にはなかった新しい価値観に出会え、あなたの人生の幅が広がるきっかけにもなるはずです。